『越後妻有 おーい!昔』渡辺正範さん
2020年1月、越後妻有地域(十日町市・津南町)の伝説が1冊の本になりました。これは地域の山や川、集落や社などに伝わる伝説を丹念に調べ、訪ね歩いてまとめた記録文芸です。あしかけ7年、全80回連載された十日町市の市報のコーナー「お~い!昔」を当時担当していた著者・渡辺正範さんが全編を見直し、写真・イラストも担当。津南町の8編を加え発行されました。


●きっかけは新十日町市としての一体感を深めたいという思いから
●きっかけは新十日町市としての一体感を深めたいという思いから

2005年から2012年にわたり連載された「お~い!昔」。このコーナーは、十日町市、川西町、中里村、松代町、松之山町の5市町村が2005年に合併するにあたり、一体感を深めるための広報手段のひとつとして始まったものでした。読者からも好評で、かねてから市内の読み聞かせ団体や周囲の人から書籍化を希望する声がありました。
定年を機に出版を考えていたところ、様々な縁があり、(公財)新潟県中越大震災復興基金の助成を受け、会員として参加しているNPOひとサポから発行することになりました。家族や関係者の協力のもと、仕事の合間を縫って長年の思いが詰まった本がついに完成しました。

●越後妻有地域ならではの個性豊かな伝説
本に登場する昔話は、具体的な地名や人物、遺物などの固有名詞が多く登場するご当地ものの「伝説」です。先人が残してくれた『つまりの民話』などの民話記録を参考にしながら、今も残る実物を訪ね歩いて調べました。
各地を巡る中で、伝説の中には山や川など自然を題材にしているものが多く、妻有地域の人々が自然とともに生きてきたことがよくわかったと渡辺さんは話します。
また、例えば1333年に現・群馬県にて新田義貞が鎌倉幕府倒幕のために挙兵した際、中条の大井田城主の弟がそのことを越後妻有に知らせる道中で起こった出来事を元に築かれた「観音塚」(川治・39話参照)の話など、実際の歴史的出来事と結びついているものも多くあります。

●先人の叡智や地域の価値を次世代へ伝えたい
●先人の叡智や地域の価値を次世代へ伝えたい

本に描かれているような、地域で伝えられてきた歴史は、成功ばかりではないリアルストーリーです。そのような歴史や伝説を知ることは、「古いもの」を学ぶだけでなく、「新しい発見」を体験することであり、自分や地域に愛着を持つことに繋がると渡辺さんは話します。この本が、地域の一般的な名所とは一味違う魅力を再発見する機会になったり、次世代の子どもたちに語り継がれる一助になることを願っています。

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問合せ先
NPO市民活動ネットワークひとサポ 025-761-7444

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